自転車って難しい…
今年もあと2日で営業が終了します
本日は当店、男だけの大忘年会のため19時にて閉店させて頂きます
明日も18時に閉店しますので気を付けてください
さてこの年末に小売業界は正月からのセールの準備に追われたりとてんやわんやしていると思いますが、自転車店は比較的のんびりと作業ができます
店主もこの1年を振り返りながらいろいろ考える事がありました
来年の課題の一つに、『お客様の認識と自転車業界人の認識のズレを少なくする』という事を考えています
たぶん店主だけでは無いとは思いますが、お客様と店主の考え方のズレが大きいために理解して頂けない部分や、店主がないがしろにしてしまっている部分があると感じています
お互いが歩み寄って、同じ目線で話ができるようにしていければと考えています
ママチャリに絞ってだけ言いますが、この世の中に完璧な仕事で仕上げられた自転車はほぼ存在していません
新車であっても完璧と呼べるものはないに等しいのが現実です
修理に持ってきて頂いた自転車の大半は直す箇所が複数あります
全ての場所を直すと高額の修理費になる事やお客様が本来直してほしい部分以外の事であるために店主たちがするべき事は
『しばらく安全に自転車が乗れる状態にする』事と『他の悪い部分をお客様に認識して頂く』事です
ママチャリというのは非常に丈夫で考えられて製作されていますので、すぐには壊れることはありません
お客様と相談した上で最適な修理を行い、安全に乗って頂く事は非常に大事です
勝手に直して高額の修理費をとるのはボッタくりですが、修理に取り掛かってみないとわからない不具合も多々ありますので、お客様とその辺の認識ができていけると良いなとも感じています
今日の修理ですが、お客様が段差でパンクしたとご来店されました
一見してパンク修理では不可と伝えて作業をしますが、まずスポークが2本折れていました
これはパンク以前からの物だとは思いますが、それを気にせずお客様は乗られていました
よく、スポーク1本くらい折れても大丈夫と言う方がいますが、それならば1本元々ないと思います。
自転車のパーツ1つ1つがすべて自転車を快適に走らせる意味を持っています
ママチャリは劣悪な環境と整備不良でも『なんとか』走れるように設計されていますが、修理をせずに乗るのは危険以外の何物でもありません
今回の目玉はリムのゆがみです
恐らく段差に突っ込んだときに曲がってしまったと思われます
チューブも同じ部分に傷がありました
バルブと近い部分なので、このままでは大変危険です…
が、お客様の予算との都合で、今回はリムを修正して再利用しています
とりあえず走行できるようにしましたが、スポークの件と考えると店主的にはホイールを交換するのが最適な選択であるとお客様にも伝えています
自転車が1万円で販売されている時代に修理に数千円も出すのが気になる気持ちもわからないではないですが、商売をしてやっている以上、しっかりと修理して、危ないところは直したい店主の気持ちも理解して頂きたいです
パンクを完璧に直すにはチューブ交換しかありません、パンク修理は応急処置ですので、後で傷が開いたり、パッチがはがれる可能性があります
お客様に正しい知識を持って頂き、安全に快適に自転車を楽しんで頂けるように店主も来年はわかりやすい説明ができるようにしていきます
明日までの営業ですが、よろしくお願いします
当店では自転車の買取をしております
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