クロスバイクをドロップハンドルにしたい
こんにちは~お店主です
タイトルの通りですが、クロスバイクをドロップハンドルにしたいという要望
クロスバイクを購入してスポーツバイクにハマった方なら考えられた事ないでしょうか??
当店でも毎年要望はあるのですが、実際にした事があるのは片手ほど…
同じ自転車だからと侮るなかれ、クロスバイクとロードバイクはまったくの別物なんです
クロスバイクの大半を占めるのはドライブトレイン関係をMTBのコンポーネントで仕上げた3*8~9速のVブレーキ、フラットハンドル用のディスクブレーキの自転車です
そしてドロップハンドルのロードバイクなどに採用されているのが、ロードバイクコンポーネントの2*8~11速のキャリパーブレーキ、ドロップハンドル用のディスクブレーキです
ここでまず第1の問題
「変える所多すぎる問題」
諸説ありますが、MTB全盛期にパーツが余ってしまい、それを使うために生まれたのがクロスバイクだと言われています
MTBのパーツをふんだんに使ったクロスバイクではドロップハンドルにした時に正常に動作しなくなる部分が多くなります
①シフト関係
まずはシフトの段数を合わせなければなりません、MTBとロードで同じ2*10速でもフロントディレーラーは正しく動きませんので、全部ロード用に変更しなければなりません
また、ロードのティアグラ以上のグレードと下のグレードでは変速ワイヤーの引き代が違うので選ぶパーツにも注意です
②ブレーキ関係
クロスバイクの多くに採用されているVブレーキはドロップハンドル用のブレーキレバーでは正しく使えません
同じディスクブレーキでもロード用とMTB用は引き代が違います
VブレーキであればミニVブレーキと呼ばれる物に変更か、台座を生かしたカンチブレーキで対応できます
ディスクブレーキの場合は専用の物に交換してOK
※店主的にはミニVブレーキは限りなく引けるという認識です
まー言うなればホイールとフレーム以外ほぼ交換になる作業なんですね
費用はどうやっても5万円を超えてきます
もちろん組み方などを変則的にして対応できる場合もありますが、あくまで変則的です
最近はマウンテンバイクにドロップハンドルを使用するマウンテンドロップやモンスタークロスなども盛んなのでそういったパーツもちょこちょこあります
第2の問題
『ジオメトリー問題』
カタログにも載っている自転車のジオメトリー
初心者の方でここを読み込まれる方は少ないと思います
ここには自転車の寸法が所狭しと並んでいます
このセンスのない手書きの図ですが、自転車のサイズはBBの中心からトップチューブまでの長さで決まります
これは各メーカー図り方が違いますが、自転車を選ぶ際の基本です
比較的ロードバイクの方が長く、MTBは短めです
単純にこの長さだけでは判断はできません、タイヤの大きさ、地面からBBの高さで変わってきます
店主はスタンドオーバーハイトという地面からトップチューブまでの長さを参考にするのが一番と考えています
自転車で一番大事なのはトップチューブ長だと思います
これはフラットなハンドルのMTBの方が長く、ロードバイクはドロップハンドルを採用し、ステムも長めになるので比較的短めに設計されています
つまり、長いトップチューブ長にドロップハンドルを採用すると適切なポジションがとれない場合があります
またハンドルの高さもジオメトリーによって変わるので、自転車とは複雑です
クロスバイクをドロップハンドルにしても前傾はとれないハンドルが遠い自転車になる可能性が高いわけです
ジオメトリーなんて参考にしかなりません。設計してもできたものは全然違う場合も多いです
という名言を語ったメーカーの設計の方がいます
結局やってみないとわからない場合が多いので、黒か白かはっきりさせても仕方ないと店主は考えています
と、ここまでネガティブな発言を多くしてきましたが、ドロップ化は不可能ではない事は理解して頂けたと思います
しかし、かかるコスト、手に入るものを見た時に自転車店の店主が勧めない理由もわかって頂けたと思います。
しかし、乗れば乗るほど速く走りたくなるお客様の気持ちもわかります
そこで特に男性に勧めているのが、フラットバーロードと呼ばれるクロスバイクの仲間です
文字通りロードバイクをフラットバーに変えたモデルが大半です
中にはVブレーキを採用していたり、フレームがMTBに近い物だったりもしますが、簡単にドロップハンドル化できるモデルが多いのでお勧めです
メリダのフラットバーロードはほぼロードバイクやシクロクロスと同じジオメトリーですので、安心してドロップ化できますし、街乗りでそのまま使うのも◎
フラットバーロードではありませんが、当店おすすめのラレーのRFLなら台座を交換してWシフトでの変速にすれば、ハンドル、ブレーキ、レバーの交換でドロップ化できます
こう考えると、初めの1台がいかに重要かわかって頂けると思います
残念ながら、店主の文才では誰が読んでもわかりやすい文にはできませんでした
だからこそなるべくお店に足を運んでいただきたいと考えています
ネットの情報だけでは、なかなか知らなかった必要な知識まで検索できません
店主など自転車店の店主はブログにしていない経験もたくさんあります
まずは自転車店にて相談して頂いて、初めの1台、カスタムなど自転車を楽しんで頂けると幸いです
これからも来たくなる店舗目指して精進します
本日もありがとうございます
当店では自転車の買取をしております
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